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『愛山荘』大正期の邸宅改修、一般公開!

大正5年に地元の名士により、越前富士「日野山」の四季を楽しむ邸宅として建てられた『愛山荘』

地元越前市、早速見学に行って参りました。

 

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当時の和風建築としての技術の粋を結集した邸宅。老朽化が進み、保存のため約1年かけて補修や庭の手入れが行われ、一般公開されました。

風格のある門構え。広い庭園は回遊式。敷地面積は1700坪!!

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福井新聞にも度々掲載されましたので、既にご覧になられた方も多いと思いますが、越前市にこんな素晴らしい所があったのか!?と、驚きました。道路に面した外観が質素な構えでひっそりしているので、尚更のこと。

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門をくぐると、綺麗に手入れされた玄関までのお庭。

日本庭園定番の添水。お天気も良く、水の音が心地良く響いていました。

P1100179 庭のライトが可愛らしい。

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まずは外から見学です。蔵座敷に行くのに、雨が降っても濡れないよう屋根付きの渡り廊下がありました。

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蔵は全部で4棟。巾の広い欅の板を使った扉に土扉の土蔵。扉1枚で1tだそうです。

一体どんな蝶番で支えるのでしょう!?段々になった扉を閉めた時の隙間は和紙一枚!

石積みの蔵は屋根にも石が積んであるとか。

蔵座敷の窓には全て鉄扉が。こちらの邸宅には、宮家の方々がお泊りになられたとのことで、防犯がしっかりなされていたようです。

愛山荘より程近い場所にも別荘があったそうで、そちらには昭和天皇がお泊りになったとのこと。

座敷の奥にはダイヤルのない黒電話。電話の横にクルクル回すのが付いてる、電話交換手がいた時代の電話。初めて見ました!!

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離れの一角に佇む本格的な数寄屋造りの茶室。

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”やらくあん”と呼ぶそうです。

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腰掛の待合あり、塵穴あり。本当に本格的!! 最近お茶会が催されたようです。

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中に入るのを忘れるくらい、庭の見学だけでも十分な見応え。ようやく中に入ります。

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離れに繋がる通路には、越前市生まれの画家・絵本作家 ”いわさきちひろ”の絵画がずらり。(絵は撮り忘れました・・・)

天井は追い回しと呼ばれる贅沢なデザイン。

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なぐりの桟は、一本づつ違いがあり細かいこだわり。

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戸袋にガラス戸を収納すれば、更に開放的な空間。風の音や鳥のさえずりを聴きながら庭園の緑や花が楽しめます。

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欄間は鳥や松の彫刻。シンプルながらも細かい。松の間と呼ばれていたこちらの座敷は、欄間の松をはじめ、松葉や松ぼっくりなど、「松」に関するものが散りばめられ、ちょっとした遊び心のある意匠が楽しめます。

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畳の縁が部屋によって違ったり、触角がフックになっていたり、見どころ満載。

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お天気も良かったので、どこからも日野山が綺麗に見えました。越前富士「日野山」を愛でるために建てられた・・・。

P1100296 『愛山荘』名前の由来です。納得です。

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ライトアップされると、日中とは違う雰囲気になります。

DSC_0456 入館料は¥1,000ー。飲み物とケーキ付き。

梅やツツジ、冬には雪景色とどの季節でも楽しめそうです。

越前市若竹町の『愛山荘』。越前市にお越しの際に、是非お立ち寄りください。

もちろん、ART WOODにも!^^

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