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studio m’ 展示会
先日、テーブルウェアブランド 『studio m’』 の展示会に行ってきました。
今年で25周年を迎える 『studio m’』 は、愛知県瀬戸市に本社があります。
瀬戸は、越前焼きと同じく平安時代から鎌倉時代に始まった窯、 「日本六古窯」のひとつ。
陶磁器のことを、” せともの ” と呼ぶように、瀬戸は言わずとしれた日本最大の焼き物の産地。
近くには、重要文化財数点を含む6千以上の焼き物の展示がある、愛知県陶磁美術館があります。焼き物の歴史がいつでも学べます。
焼き物の産地らしく、『studio m’』 の器もこだわりがあり、製造途中には必ず人の手が加わります。
それにより、仕上がりはひとつひとつ違ってきます。
今回はその手仕事の一部を経験させて頂きました。
まずは、スタンプ押し。
素地の状態でひとつひとつ手作業で押していきます。(お試しなのでシャチハタのインクを使っていますが、実際はもちろん違います)
丸みのあるものに押すのは結構難しく、↑↑↑これで焼いたら、色ムラ間違いなしですね^^; 仕上がりがそれぞれ違うと言えども、綺麗に押せなかった場合は、商品にはならないそうです。ちなみにこのハンコ、細かい文字が並んでいるものもありますが、80歳のおじいちゃんが作っているとか。それにも驚きでした。
次は、絵付けです。
和紙に描かれた模様を器に転写するんですが、素地の状態で絵付け用の紙を貼り、紙の裏面を湿らせて軽くこすります。一定の時間をおいてから、丁寧にはがします。
こちらも貼り付けは一枚一枚手作業。器の形状もさまざま。位置のズレ、かすれやゆがみ、柄のつなぎ目のズレなど、気を張ることばかり。大きめの器になると、1日8枚程度しか絵付けが出来ないくらい、とても繊細な作業です。
こちらの器も、一本一本手描きです。こういった手作業が、器に温もりを与えるんですね。
他にも、器ごとの型や、素地から焼き上げまでの流れ、釉薬をかけた後の色の違いなど、仕上がるまでの過程がいろいろと見ることが出来ました。
ひとつの器が出来るまで、なんとたくさんの工程があることでしょう。大量生産ではない、手仕事の大変さもわかり更に愛着がわき、お店に戻って 『studio m’』 の器を改めて眺めてしまいました。
この器たちを使用して、社員食堂でランチをしてきましたよ。こちらの様子は、次回にしますね!